ラジエーターを使った風呂用温水器
車用のラジエーターを使った風呂用温水器を、紹介いたします。
私は将来の、自給自足生活に向けて、いろいろな構想を練っています。
この風呂用温水器も、最初はラジエーター1台で3年前から、写真のように
実験的にテストを行っていて、
今回ラジエーターを2台にし、設置を屋根の上にすることで、ほぼ成功しました。
新しい家の方はむつかしいと思いますが、古い家や田舎の方は、
実現可能だと思います。
大体風呂場は、北側にあり、地面に設置すると、家の北側にラジエーターを設置
することになり、日当たりが良くなく、あまりいい効果はありませんでした。
そこで前々から考えていた、屋根の上に設置することで、ほぼ一日中日が当たる
ようになり、実用化に至りました。
屋根の上は、私が考えていたよりも、もっと効果的で、というのも、うちの瓦は
オレンジ色なのですが、今の季節のように日が照っていると、ただ太陽光線が当たるだけでなく、屋根自体が相当熱くなり、熱エネルギーをため込んだ感じで、
たったラジエーター二枚分の面積で、風呂の水全体が、
少し暖かいくらいには温まります。
少しあったかいくらいですが、夏はあまり暑いお湯に浸かりたくないので、
私的には十分です。
従来の太陽熱温水器は、風呂一杯の水を屋根の上にため込んで畜温するので、
屋根の上に相当な重さがかかりますが、この温水システムは、水を循環させながら暖めるので、ラジエーター2枚分の重さだけですみます。
それでは興味を持たれた方のために詳しく説明いたします。
まず、屋根の上に黒く塗ったラジエーター(私はアルミ製を使用)、2台を、互にシリコンで接着し固定します、 それをホースでつなぎ、入水と出水用のホース2本を、風呂まで伸ばします。
(見栄えはよくないですが、まあ見えないところだし・・・)
ラジエーターの下側を、入水用とし、洗濯用ふろ水ポンプを接続します、
屋根まで高さが目測で、4メートルはあるので、ふろ水用ポンプで、循環できるのか心配でしたが、市販の一番大きなポンプの説明を見ると、
揚水4mと書いてあり、試したところ大丈夫でした。
出水用のホースは、入水用ホースと同じ長さ(風呂の底付近)でカットしています。
使い方は...
まず、出水用ホースをじゃ口につなげ、水を出します、水圧で、水が循環しますので、空気抜きを兼ねて、そのまま風呂に水を張ります。
空気が抜け、水がたまったら、水道からホースを外し、セット完了です。
あとは水を循環させればいいのですが、ここで一工夫。
水を暖めるといっても、たかがラジエーター2枚分ですので、連続して循環させてもそれほど温まらないので、ィンターバルタイマーを作り、5分間水を止めて、1分間循環させる、といった方法をとっています、5分くらい放っておくと水があったまるので、あったまった水を、1分間循環させるという方法です。
これだと1時間に10分しかポンプが回っていないことになり、大変省エネです。 (回路の熱も連続だとかなり熱を持ちますが、これくらいのインターバルだと熱の心配はありません)
私はネットで見つけたこの回路を自作し、太陽パネルから、ポンプの電源を、とっていますので、
全く無料でふろを沸かすことができます、
ただし、5月から9月くらい、の使用期間です。
太陽パネル→ebayで購入した電圧コンバーター基盤(入力電圧が変化しても常に一定の電圧電流を出力できるもの)→自作のインターバルタイマー基盤→ふろ水ポンプという構成になっています。
太陽パネル側は、バッテリーではなく直接太陽パネルに接続しており、スイッチを切り忘れても、日が沈むと勝手に止まるようになっています。
もっと熱く沸かしたい方は、ラジエーターの数を増やせばいいと思いますし、
ラジエターなしで、黒く塗ったホースを屋根に這わせるだけでも行けると思います。
メーカーさんが本気になって、屋根瓦全体の下を水が循環するようなシステムを作れば、あっという間に
風呂を沸かすことができるでしょう。
家は井戸水で、大変冷たいのですが、3時間くらいで、冷たくない程度にはなるので、昼間水浴びもでき、今の季節、大変重宝しています。